GUT MICROBIOME TEST

腸内細菌叢を、
ひとつの森として読む。

腸内細菌叢検査(腸内フローラ検査)

このページでは、腸内細菌叢の多様性・バランス・働きを可視化する検査についてご説明します。腸の住人は、食事を発酵し、短鎖脂肪酸を生み、腸の壁を守り、免疫とやりとりしています。何を足し、何を減らし、どう育て直すかまで一緒に考えます。大阪・梅田(西梅田)で受けていただけます。

腸内に広がる森をイメージしたビジュアル

約100兆

ヒトの腸に共生するとされます(推定値は研究により異なります)

多様性

森の豊かさを示す指標。少なすぎても偏りすぎても課題になります

短鎖脂肪酸

腸内細菌が食物繊維から生み出す成分

01

腸内細菌叢は、森と捉えるとわかりやすいと思います。

一本の木だけを見ても、森の健康はわかりません。大切なのは、どんな住人がいて、どれだけ多様で、どうつながり、何を作り出しているかです。

腸内細菌叢とは、腸の中で暮らす細菌たちの集団です。それぞれの菌は互いに競い、支え合い、代謝産物を受け渡しながら、ひとつの生態系をつくっています。

なぜ森なのか。

森には、大木、下草、菌類、土壌、栄養循環があります。腸も同じです。多様な住人がいるほど環境は安定しやすく、偏ると、一見強い菌がいても全体として脆くなります。

腸内細菌叢は、消化の補助だけでなく、免疫、代謝、血管、肌、脳と心にまで関わることがわかってきました。老化研究で加わったホールマークの一つ「ディスバイオーシス(腸内細菌叢の乱れ)」が注目されるのは、腸が全身状態を映す入口だからです。

自分の腸を知るとは、自分の森の地図を手に入れ、何が足りず、何が過剰で、どこを整えるべきかを考える作業です。

02

多様性とバランスが、森の強さを決める。

腸内フローラ検査では、特定の菌がいるかだけでなく、全体の多様性、主要菌群のバランス、短鎖脂肪酸を生みやすい構造かどうかを見ます。

腸内フローラの多様性とバランスを示すインフォグラフィック

「善玉菌を増やす」だけでは足りません。

多様性が高い森ほど、食事やストレス、睡眠不足、感染、薬剤などの外乱に対して持ちこたえやすい傾向があります。住人の種類が少なく偏った森では、少しのきっかけで全体の代謝の流れが崩れます。

例えば、食物繊維を分解する菌、その途中産物を受け取って別の物質に変える菌、腸の粘液層に関わる菌など、住人には役割分担があります。どれか一つを足せば解決するわけではなく、全体のつながりを見る必要があります。

多様性

住人の種類の豊かさ

バランス

偏りすぎていないか

役割分担

発酵の流れが成立するか

防御力

腸管バリアを守れるか

回復力

乱れた後に戻る力

03

あなたの腸が、毎日つくる。短鎖脂肪酸という成分。

腸の住人は、食物繊維や難消化性糖質を発酵し、体に役立つ物質を作り出します。

短鎖脂肪酸とは?

短鎖脂肪酸とは、腸内細菌が食物繊維やオリゴ糖、レジスタントスターチなどを発酵して作る代謝産物で、代表的なものに酢酸・プロピオン酸・酪酸があります。

大腸上皮のエネルギー源になり、腸管バリアを支え、炎症の暴走を抑え、免疫の調整に関わり、食欲や代謝のシグナルにも影響すると報告されています。短鎖脂肪酸は、あなたの腸内細菌がつくり出す成分です。

酢酸

量が多く、全身へ届きやすい成分です。腸内環境の基盤を支えます。

プロピオン酸

糖・脂質代謝、満腹シグナルなどと関連し、代謝面で重要です。

酪酸

大腸上皮の主要なエネルギー源です。腸管バリアと免疫調整に深く関わります。

発酵の流れ

一つの菌だけではなく、複数の住人がリレーしながら生み出します。

短鎖脂肪酸の働きを示すインフォグラフィック

04

腸は、全身とつながっている。

腸内細菌叢の働きは腸の中だけで完結しません。代謝産物、免疫シグナル、神経・ホルモンの経路を通じて、全身へ影響が波及します。

腸内細菌叢が全身の健康と関わることを示す図

代謝・体重

食欲、血糖、脂質代謝、エネルギー利用の効率は、腸の発酵と代謝産物の影響を受けます。食べている内容だけでなく、それをどう処理する腸かという視点が重要です。

血管・炎症

腸管バリアの乱れと慢性炎症は、血管老化や全身の酸化ストレスとも関わります。腸は炎症の入口として見ておきたい場所です。

肌・美容

便通、炎症、免疫バランス、代謝の乱れは、肌荒れやゆらぎにもつながる場合があります。肌の状態を考えるうえでも、腸内環境は着目したい要素の一つです。※効果には個人差があります。

05

腸は、免疫に関わる主要な器官の一つ。

腸の中では、住人と免疫細胞が毎日やりとりしています。過剰に戦わず、必要なときには守る。その繊細な調整が、腸で行われています。

腸と免疫の関係を示すインフォグラフィック

育てられているのは、制御性T細胞だけではありません。

腸内細菌叢は、制御性T細胞(Treg:免疫の過剰な反応を抑える細胞)だけでなく、IgAを担うB細胞、自然免疫、樹状細胞、マクロファージなど、腸管免疫全体の成熟と調整に関わります。住人は免疫のブレーキ役だけを育てるのではなく、攻撃と寛容の両方を整えます。

酪酸などの短鎖脂肪酸は、腸上皮のエネルギー源になるだけでなく、炎症シグナルの暴走を抑え、免疫を過不足なく保つ方向に働くと報告されています。腸が乱れると、感染に弱くなるだけでなく、慢性的な不調の背景に静かな炎症を抱えやすくなります。

06

脳と心にも届く。その名前は、腸脳相関。

腸は「第二の脳」と呼ばれる場合があります。これは比喩にとどまらず、神経・ホルモン・免疫・代謝産物のネットワークとして説明できます。

腸脳相関とは?

腸脳相関(gut-brain axis:腸と脳が双方向につながり合う仕組み)では、腸からは迷走神経、免疫シグナル、短鎖脂肪酸、トリプトファン代謝、ホルモンなどを通じて情報が上がり、脳からはストレスや自律神経の影響が腸へ下ります。

そのため、ストレスでお腹の調子が崩れる場合もあれば、腸の乱れが気分や集中力、睡眠感覚に影響する場合もあります。腸を整えることは、消化器症状のためだけでなく、日々のパフォーマンスを考えるうえでも意味があります。

腸脳相関を示すインフォグラフィック

07

検査では、自分の森の「地図」を受け取ります。

腸内フローラ検査として、住人のバランスや特徴を確認し、食事・生活・必要に応じた栄養補助の方向性まで一緒に設計します。

検査でわかること

検査では、菌の顔ぶれをざっと見るだけではありません。多様性、特徴的な菌群、短鎖脂肪酸を作る住人の傾向、ビフィズス菌や酪酸産生菌の存在感、全体の偏りなど、自分の森の強みと弱みを読みます。

結果は、便通、腹部症状、体重、食習慣、睡眠、ストレス、薬剤歴と重ねて解釈します。レポートは、改善の設計図としてお使いいただけます。

多様性

森の豊かさが十分かどうか

菌群バランス

偏りと特徴を把握する

短鎖脂肪酸を生みやすい構造

発酵の土台があるか

改善の方向性

食事・生活・当院取扱サプリメントを組み立てる

腸内フローラ検査の流れとレポートを示す図

検査結果の読み方

この検査は、病名を確定するための検査ではなく、腸という入口を可視化する検査です。症状と結果が一致するとは限らず、食事や生活背景と合わせて読むことが重要です。当院では、レポートを単独で終わらせず、背景要因を含めて医師が説明します。

08

検査後は、森を育て直す。

結果を見たあとに大切なのは、何を食べるか、何を減らすか、何を続けるかを、自分の森に合わせて決めることです。

PROBIOTICS

プロバイオティクス

生きた有用菌を補う考え方です。ヨーグルト、納豆、発酵食品、菌製剤など。

種を蒔く

PREBIOTICS

プレバイオティクス

食物繊維、オリゴ糖、レジスタントスターチなど、住人のエサを増やす考え方です。

土を耕す

SYNBIOTICS

シンバイオティクス

菌とエサを組み合わせ、住人が定着しやすい環境を同時につくる考え方です。

種と土を一緒に

POSTBIOTICS

ポストバイオティクス

菌が作った成分や不活化菌体を活かす考え方です。生菌だけが選択肢ではありません。

菌が残した成分

食事の基本は、種類を増やすこと。

野菜、豆、海藻、きのこ、果物、全粒穀物を、量だけでなく種類で増やします。冷やご飯や冷やした芋に増えるレジスタントスターチ、オーツ麦や大麦、豆類、発酵食品なども、住人の発酵を支える材料になります。

一方で、極端な食事制限、単調な食事、睡眠不足、慢性ストレス、便秘、抗菌薬の影響などは、森を痩せさせる方向へ働く場合があります。

検査後は、原因を分析してプランをご提案します。

当院では、結果を見て終わりではなく、なぜその森になっているのかを一緒に考えます。食事、生活、当院取扱サプリメント、必要に応じて他の検査も踏まえ、優先順位を決めた改善プランをご提案します。

3〜6か月後に再検査して、自分の森がどう変わったかを確認することも可能です。腸内環境は、生活習慣の影響を受けやすいと報告されています。※効果には個人差があります。

1

院内で相談

症状・目的を確認します。

2

自宅で採便

専用キットで採取していただきます。

3

解析

腸内細菌叢の特徴を可視化します。

4

結果説明

医師が森の全体像を読み解きます。

5

改善・再評価

食事・生活・必要時の栄養補助へつなげます。

他のアンチエイジング検査

料金表

腸内細菌叢検査(Mykinso Pro)

結果説明、生活習慣・栄養のアドバイスを含む料金です。結果までの目安:約1〜1.5か月。

施術詳細税込み価格
腸内細菌叢検査(Mykinso Pro)¥29,700

BIOAGE LAB 検査プログラム

結果説明、生活習慣・栄養のアドバイス、必要に応じたサプリメントの選定までを含む料金です。※サプリメント等の購入費用は別途です。

施術詳細税込み価格
BIOAGE CORE ― 見直せるポイントを探す(3検査)
オーソモレキュラー栄養解析+酸化・抗酸化テスト+腸内細菌叢検査¥93,500
BIOAGE ― 基本プログラム(4検査)
BIOAGE CORE の3検査+生物学的年齢検査¥198,000
BIOAGE FULL ― 免疫機能まで含めて評価(5検査)
BIOAGE の4検査+NK細胞活性検査¥225,500
総合結果説明までの目安:BIOAGE CORE 約1〜1.5か月/BIOAGE・BIOAGE FULL 約1.5〜2か月。検体の状態や外部検査機関の稼働状況などにより前後する場合があります。

※すべて自費診療となります。表示価格は税込み価格です。

腸内細菌叢検査は自由診療であり、公的医療保険の適用対象外です。表示価格は税込みです。別途、初診料・再診料がかかります。標準的な検査回数は1回、経過を確認する場合は3〜6か月後の再検査を目安としています。※目安であり、状態により異なります。

未承認の検査について

承認状況
本検査で使用する腸内細菌叢の解析サービスは、医薬品医療機器等法上の承認を受けていない未承認の検査です。
入手経路
国内の解析事業者が提供する検査サービスを、医師の判断のもと利用しています。
国内承認の有無
国内で同程度の効能・効果で承認されている承認医薬品等はありません。
諸外国における情報
重大な副作用は報告されていません。

リスク・副作用について

採便時の不快感

検査結果は採取時点の腸内環境を示すもので、疾患の診断を確定するものではありません

食事内容、抗菌薬の使用歴、体調により結果は変動します

症状と検査結果が一致しない場合があります

食事や当院取扱サプリメントによる腸内環境の変化には個人差があります

検査結果は採取時点の腸内環境を示すものであり、疾患の診断を確定するものではありません。症状がある場合は、標準的な診断と治療を優先します。食事や当院取扱サプリメントによる腸内環境の変化には個人差があります。※効果には個人差があります。

施術を受けられない方

下痢や血便など、急性の消化器症状がある方(まず標準的な診療を優先します)
抗菌薬を服用中、または服用直後の方(時期の調整が必要な場合があります)
消化器疾患の治療中の方(主治医にご相談ください)
妊娠中・授乳中の方(医師にご相談ください)

よくある質問(FAQ)

Q1.健康診断と何が違いますか?

A. 健康診断は病気の早期発見を主な目的としています。腸内細菌叢検査は、腸内環境の多様性やバランスを可視化し、食事や生活習慣を見直す際の現在地として用います。病気が疑われる場合は、標準的な診断と治療を優先します。

Q2.検査はどのように行いますか?

A. ご自宅で専用キットを用いて採便していただきます。院内での採血は不要です。採取方法は診察時にご説明します。

Q3.結果はいつわかりますか?

A. 検体を提出いただいてから解析結果が届くまで、一定の期間をいただきます。詳しい期間はご予約時・診察時にご案内します。結果は医師が診察時にご説明します。

Q4.どのくらいの頻度で受けるとよいですか?

A. 食事や生活習慣を見直した後の変化を確認する場合、3〜6か月後の再検査を目安としています。※目安であり、状態や目的により異なります。

Q5.検査結果で病気がわかりますか?

A. この検査は、病名を確定するための検査ではありません。腸という入口の状態を可視化する検査です。症状と結果が一致するとは限らず、食事や生活背景と合わせて医師が解釈します。

Q6.保険は使えますか?

A. 腸内細菌叢検査は自由診療であり、公的医療保険の適用対象外です。また、本検査で用いる解析サービスは医薬品医療機器等法上の承認を受けていない未承認の検査です。詳しくは当ページの「未承認の検査について」をご確認ください。

Q7.大阪・梅田で腸内フローラ検査を受けられるクリニックはありますか?

A. La Vie clinicは、大阪・西梅田の阪神西梅田駅直結「ハービスプラザ3F 西梅田クリニックモール内」で腸内細菌叢検査をご提供しています。JR大阪駅・阪急大阪梅田駅・Osaka Metro各線の梅田駅からも徒歩圏内です。

参考資料・医学的な位置づけ

  • ・Sender R, Fuchs S, Milo R. Revised Estimates for the Number of Human and Bacteria Cells in the Body. PLoS Biol. 2016;14:e1002533.(腸内細菌数の推定)
  • ・López-Otín C, et al. Hallmarks of Aging: An Expanding Universe. Cell. 2023;186:243-278.(ディスバイオーシス)
  • ・Koh A, et al. From Dietary Fiber to Host Physiology: Short-Chain Fatty Acids as Key Bacterial Metabolites. Cell. 2016;165:1332-1345.
  • ・Cryan JF, et al. The Microbiota-Gut-Brain Axis. Physiol Rev. 2019;99:1877-2013.

本ページは、特定の病気の診断・治療効果を保証するものではありません。症状がある場合は医師の診察を受けてください。サプリメントは医薬品と相互作用する場合があり、過剰摂取による健康被害も起こり得ます。

自分の森を知ることは、自分の土台を知ることです。

腸内細菌叢検査だけを受けるか迷っている段階でも構いません。症状や目的を伺い、他の検査も含めてどこから始めるとよいかを一緒に考えます。

土田 隆雄医師
医師監修

わたしが監修しました

理事長 土田 隆雄

再生医療の専門知識と経験を活かし、患者様に合った治療をご提案いたします。