OXIDATIVE STRESS / d-ROMs・BAP

酸化・抗酸化テスト
― 体内のバランスを測る。

d-ROMs/BAP による酸化ストレス検査

このページでは、体内の酸化力と、それを抑える抗酸化力のバランスを数値化する検査についてご説明します。活性酸素は体に必要な働きも担っています。大切なのは、ゼロにすることではなく、バランスを確認することです。大阪・梅田(西梅田)で受けていただけます。

酸化と抗酸化のバランスを表したイメージ

01

酸素は、生命を押し上げた力であり、同時に酸化という側面も持っています。

活性酸素を理解するには、まず酸素そのものの「二つの顔」を知る必要があります。

約24〜25億年前、海の中に暮らしていたシアノバクテリアが、光合成の副産物として酸素を放出しはじめました。当時の地球に生きていた生き物の多くにとって、酸素は反応性が高く、細胞を傷つける物質でした。これがいわゆる大酸化イベント(大酸化事変)です。

放出された酸素は海に溶けた鉄と結びつき、大気組成や気候も変え、生命史の大きな転換点になったと考えられています。

その後、一部の生き物は酸素の害をしのぐ「抗酸化」の原型を獲得し、酸素を使って大量のエネルギーを取り出す道を開きました。酸素呼吸は、生命の進化を大きく押し上げた一方で、活性酸素という副産物も同時に生みました。

酸素は「命の味方」であると同時に、酸化という側面も持っています。酸化ストレスは、その二面性から生まれます。

酸素でたどる生命進化の三段階を表した図

02

活性酸素が増えすぎると、体の中で何が起きるのか。

分子レベルのダメージだけでなく、患者様が日常で感じる不調としても現れる場合があります。

活性酸素が脂質・DNA・タンパク質に与える影響を示す図

活性酸素が過剰になると、細胞膜の脂質、設計図であるDNA、働き手であるタンパク質、そしてエネルギー工場であるミトコンドリアが傷つきます。これが酸化ストレスです。

酸化ストレスとは、酸化する力が強すぎる、あるいは抗酸化力・修復力が追いつかないために、ダメージが蓄積しやすい状態を指します。じわじわ進むため気づきにくい一方、疲れやすさ、回復の遅さ、肌の変化など、日常の感覚に先に表れる場合があります。

疲れやすい・だるさが抜けない

エネルギー産生の効率低下や慢性的な炎症が重なると、朝から重だるい、以前より踏ん張りがきかない、という形で現れる場合があります。

回復が遅い・体力が落ちた

運動後や忙しい時期の回復に時間がかかる、風邪やストレスのあとに戻りにくい、という変化は酸化ストレスの影響を受けやすい部分です。

肌のくすみ・ハリの低下

脂質やタンパク質が傷むと、肌のバリアや弾力との関連が報告されています。※効果には個人差があります。

集中力の低下・頭がぼんやりする

脳は酸素消費が多く、酸化の影響を受けやすい臓器です。頭がぼんやりする感覚として自覚される場合があります(医学的な診断名ではありません)。

03

活性酸素は、悪者だけではない。

必要な働きを残しながら、過剰な酸化を抑えることが重要です。

免疫の武器になる

白血球は、細菌やウイルスに対抗するために活性酸素を利用します。これは体を守るための正常な反応です。

情報伝達にも使われる

活性酸素は細胞内シグナルの一部として働き、適応や修復に関わります。少なすぎても多すぎても、うまくいきません。

増えすぎると負担になる

睡眠不足、過食、喫煙、紫外線、慢性炎症、過度なストレスなどが重なると、活性酸素は有益な範囲を超えてしまいます。

酸化ストレス対策では、「必要な活性酸素」と「過剰な活性酸素」を見分けながら、抗酸化力とのバランスを整えます。

04

ミトコンドリアは、エネルギー工場であり、活性酸素が生まれやすい現場でもある。

ミトコンドリアと酸化ストレスの循環を示す図

ミトコンドリアは、糖や脂肪を燃やしてATPというエネルギー通貨をつくる細胞内小器官です。私たちが動く、考える、修復する、そのほとんどの活動はミトコンドリアに支えられています。

酸素を使って発電する過程では、どうしても一部の電子が漏れ、活性酸素が発生します。ミトコンドリアは、生命活動を支える発電所であると同時に、活性酸素が多く生まれる現場でもあります。

ミトコンドリアの働きが落ちると、ATPは減り、疲れやすさや回復の遅さにつながりやすくなります。さらに活性酸素が増え、ミトコンドリア自身も傷つくと、悪循環が回り始めます。食事・運動・睡眠・体重管理・栄養状態を整えることを通じて、ミトコンドリアが働きやすい環境を整える「ミト活」が重要になります。

05

いまの酸化力と抗酸化力を、どうやって見える化するのか。

当院では、d-ROMs と BAP を用いて、酸化・抗酸化バランスを読み解きます。

d-ROMs と BAP による酸化と抗酸化の見える化を示す図

d-ROMs

血液中の過酸化物などをもとに、酸化ストレスの強さをみる検査です。いま、どれくらい酸化に傾いているかを把握する手がかりになります。

BAP

体がもつ抗酸化力、つまり活性酸素に対抗する力を評価する検査です。守る力が足りているか、あるいは消耗しているかをみます。

大切なのは、両方を一緒にみること

酸化力だけ高いのか、抗酸化力が落ちているのか、その両方なのかで、生活改善や栄養介入の方向は変わります。d-ROMs と BAP を対で読むことに意味があります。

測定機器

酸化還元分析装置 REDOXLIBRA

当院では、酸化側をみるd-ROMsと、抗酸化側をみるBAPを、専用の酸化還元分析装置で測定します。

機械が示す数値だけで判断せず、採血時の体調、睡眠、運動、食事、喫煙、飲酒、炎症や代謝の状態と重ねて、医師が結果の意味を読み解きます。

  • d-ROMs:酸化ストレス側の負荷を評価
  • BAP:血液の抗酸化力・還元力を評価
  • 2つを組み合わせ、現在の酸化・抗酸化バランスを確認
酸化還元分析装置 REDOXLIBRA

06

検査結果は、「良い・悪い」で終わらせない。

数字は、生活背景や症状と結びつけてはじめて意味を持ちます。

酸化力が高いとき

  • ・ストレス、睡眠不足、過度な運動、喫煙、炎症、紫外線、食習慣の乱れなどが背景にある場合があります。
  • ・酸化する側の力が強い状態で、バランスが傾いている可能性があります。

抗酸化力が低いとき

  • ・守る側の力が消耗している状態です。栄養不足、回復不足、慢性的な負荷などが影響している場合があります。
  • ・酸化を減らすだけでなく、抗酸化ネットワークを支える生活・栄養介入が重要になります。

食事、睡眠、運動、体重、喫煙習慣、ストレス、炎症、美容医療の負荷などを背景に置いて読むことで、数字は「体の声」に変わります。

07

検査結果から原因を整理し、改善プランまでご提案します。

食事

野菜・果物・たんぱく質・脂質の質・血糖コントロールなどを確認し、食べ方の改善や必要に応じた補助策をご提案します。

運動

有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせ、座位時間を減らします。強すぎる運動より、継続できる負荷と回復の組み合わせが重要です。

睡眠・ストレス

睡眠不足や慢性ストレスは酸化ストレスを高めやすいため、睡眠衛生や生活リズム、ストレスケアも重要な介入点です。

栄養補助

食事だけで補いきれない場合には、状態に応じて当院取扱サプリメントや他の検査との組み合わせも含めて検討します。

1

測定

d-ROMs と BAP で、いまの酸化・抗酸化バランスを把握します。

2

読み解く

症状、生活習慣、背景要因とあわせて数字の意味を解釈します。

3

原因分析

食事、運動、睡眠、体重、炎症、ストレスなどを整理します。

4

提案

改善の優先順位を明確にし、現実的なプランを組み立てます。

5

再評価

必要に応じて再測定し、変化を確認しながら次の一手につなげます。

他のアンチエイジング検査

料金表

酸化・抗酸化テスト(d-ROMs/BAP)

結果説明、生活習慣・栄養のアドバイスを含む料金です。結果までの目安:当日。

施術詳細税込み価格
酸化・抗酸化テスト(d-ROMs/BAP)¥16,500

BIOAGE LAB 検査プログラム

結果説明、生活習慣・栄養のアドバイス、必要に応じたサプリメントの選定までを含む料金です。※サプリメント等の購入費用は別途です。

施術詳細税込み価格
BIOAGE CORE ― 見直せるポイントを探す(3検査)
オーソモレキュラー栄養解析+酸化・抗酸化テスト+腸内細菌叢検査¥93,500
BIOAGE ― 基本プログラム(4検査)
BIOAGE CORE の3検査+生物学的年齢検査¥198,000
BIOAGE FULL ― 免疫機能まで含めて評価(5検査)
BIOAGE の4検査+NK細胞活性検査¥225,500
総合結果説明までの目安:BIOAGE CORE 約1〜1.5か月/BIOAGE・BIOAGE FULL 約1.5〜2か月。検体の状態や外部検査機関の稼働状況などにより前後する場合があります。

※すべて自費診療となります。表示価格は税込み価格です。

酸化・抗酸化テストは自由診療であり、公的医療保険の適用対象外です。表示価格は税込みです。別途、初診料・再診料がかかります。標準的な検査回数は1回、経過を確認する場合は3〜6か月後の再測定を目安としています。※目安であり、状態により異なります。

測定機器について

本検査で使用する酸化還元分析装置 REDOXLIBRA は、一般医療機器として薬事届出(登録)されています。

リスク・副作用について

採血に伴う内出血、皮下出血、痛み

採血時の血管迷走神経反応(気分不良、めまい)

まれに採血部位の感染、神経損傷

測定値は採血時点の状態を示すもので、疾患の診断を確定するものではありません

体調、睡眠、運動、食事、喫煙、飲酒、炎症などにより数値は変動します

生活習慣の見直しによる変化には個人差があります

測定値は採血時点の状態を示すものであり、疾患の診断を確定するものではありません。症状がある場合は、標準的な診断と治療を優先します。生活習慣の見直しによる変化には個人差があります。※効果には個人差があります。

施術を受けられない方

採血が困難な状態の方
出血傾向のある方、抗凝固薬を服用中の方(医師にご相談ください)
急性期の感染症や強い炎症がある方(数値が影響を受けるため時期の調整が必要な場合があります)
妊娠中・授乳中の方(医師にご相談ください)

よくある質問(FAQ)

Q1.健康診断と何が違いますか?

A. 健康診断は病気の早期発見を主な目的としています。酸化・抗酸化テストは、体内の酸化力と抗酸化力のバランスを数値化し、生活習慣を見直す際の現在地として用います。病気が疑われる場合は、標準的な診断と治療を優先します。

Q2.検査はどのように行いますか?

A. 採血で行います。d-ROMs(酸化ストレス側)とBAP(抗酸化力側)の2項目を、酸化還元分析装置で測定します。

Q3.結果はいつわかりますか?

A. 院内で測定するため、比較的短時間で結果をご確認いただけます。詳しい所要時間はご予約時にご案内します。結果は医師が診察時にご説明します。

Q4.どのくらいの頻度で受けるとよいですか?

A. 生活習慣の見直し後に変化を確認する場合、3〜6か月後の再測定を目安としています。※目安であり、状態や目的により異なります。

Q5.数値が高い・低いと、病気ということですか?

A. いいえ。この検査は疾患の診断を確定するものではありません。数値は採血時の体調、睡眠、運動、食事、喫煙、飲酒、炎症などの影響を受けるため、背景要因と合わせて医師が解釈します。

Q6.保険は使えますか?

A. 酸化・抗酸化テストは自由診療であり、公的医療保険の適用対象外です。使用する酸化還元分析装置 REDOXLIBRA は、一般医療機器として薬事届出(登録)されています。

Q7.大阪・梅田で酸化ストレス検査を受けられるクリニックはありますか?

A. La Vie clinicは、大阪・西梅田の阪神西梅田駅直結「ハービスプラザ3F 西梅田クリニックモール内」で酸化・抗酸化テストをご提供しています。JR大阪駅・阪急大阪梅田駅・Osaka Metro各線の梅田駅からも徒歩圏内です。

参考資料・医学的な位置づけ

  • ・Sies H, Jones DP. Reactive oxygen species (ROS) as pleiotropic physiological signalling agents. Nat Rev Mol Cell Biol. 2020;21:363-383.
  • ・López-Otín C, et al. Hallmarks of Aging: An Expanding Universe. Cell. 2023;186:243-278.
  • ・Cesarone MR, et al. A simple test to monitor oxidative stress. Int Angiol. 1999;18:127-130.(d-ROMs)

本ページは、特定の病気の診断・治療効果を保証するものではありません。症状がある場合は医師の診察を受けてください。

いまの酸化・抗酸化バランスを、数値で確かめる。

検査結果をもとに、生活・栄養・他の検査とのつながりまで含めてご提案します。

土田 隆雄医師
医師監修

わたしが監修しました

理事長 土田 隆雄

再生医療の専門知識と経験を活かし、患者様に合った治療をご提案いたします。